Kz氏

となりのテロリストのKz氏のレビュー・感想・評価

となりのテロリスト(2017年製作の映画)
3.5
スペインのことなど何も知らないので、時々pauseしてはWikipediaを参照できるのが、配信のいいところ。
バスク民族主義急進左派・バスク祖国と自由(ETA)の活動家がアジトで延々と来ない上層部の指示を待ち続ける話。ETAが武力闘争を開始したのが1968年で、フランコ独裁政権が消滅したのは1975年、1980年にはバスク自治州議会選挙が初開催されている。本作の時代背景はスペインW杯初優勝の2010年。過激派はもはやシーラカンス。……というストーリー。ETAの活動停止は2011年。
ブラックなコメディだけど、笑えない政治の要素を盛り込んでいるのが、邦画やハリウッドにない面白さ。ヨーロッパ映画の味なのかも。
Kz氏

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