パグレ

アザーライフ ~永遠の一瞬~のパグレのレビュー・感想・評価

2.2
記憶とは脳の化学反応である
化学反応であるならば、脳に化学的な刺激を与えれば体験していないはずの記憶を作ることも出来るはずだ

・・・というアイディアを軸に作られた作品
ある製法で作られた特殊な目薬(作中ではナノマシンとして扱われている)を眼に垂らしたら、現実時間で1分間のうちに何百日もの「記憶」を得ることが出来る
体験する記憶の内容はナノマシンのプログラミングで操作可能、具体例としてはスノーボードやダイビングなどのレジャーを楽しんだ記憶を手に入れて心をリフレッシュしたり、時間のかかる勉強や研究、訓練を記憶として直接手に入れるなどなど
筋トレなどの物理的な体験こそ現実に反映されないものの、記憶という点にのみ関して言えば、いわゆる「精神と時の部屋」のようなものです

ただまぁ人が人の手でプログラミングするんだからバグもあるよね
そもそも現実世界における現実の人の感情や価値観、考え方も本人にさえ制御できないという意味ではバグだらけのようなものだよね、て感じ

SF好きの自分としては「個人的に好きな要素」がいろいろトッピングされてて割と好きな映画だった
ただ、やっぱりこういう映画が好きというだけあって他の似たようなテーマの作品も今まで色々と見ているわけで、話の展開やオチが簡単に読めてしまったのが勿体ない
「記憶」ってほんま厄介やで
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