海老シュウマイ

ピンカートンに会いに行くの海老シュウマイのネタバレレビュー・内容・結末

ピンカートンに会いに行く(2017年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

舞台裏とか加湿器とか良かったシーンもあったのになんだかモヤモヤもする。負の感情でもなく。

振り返ってみると何のための再結成だったか読み取れなかったし(少年の夢?)、負け犬が再生したとか、何かの気づきを得たとか、わかりやすい「成果」が見えにくかった。
再結成それ自体にカタルシスはさほどないし、究極、最後のライブシーンはなくても成立させないといけないはず。

とりあえず優子(内田慈)について、
拗らせ30代とかイタいとされるけど、未だに演技の仕事をして独り言のように演技論を語ったり、めちゃくちゃピュアに見えたし、やりたい事にしがみつく姿はそんなに醜悪なの?という気がしてしまった。
最終的にライブを捨てたのも岡本夏美が先だったわけで、小川あんってそんなに悪くなくない?ってのもあったし。

冒頭からずっとそんな印象だったのでその後、優子に対する評価が変わることはなかったし、優子にイライラもしない代わりに終わってみて結局なんだっけ感が残ってしまったんだとは思う。

もちろん、これらは自分の受け取る能力の低さとか、自分が一番拗らせてるからってこともあるとは思うけど。

とりあえず、かおり(水野小論)の気が弱くて周りの意見に流されるところがそんな性格だったの?って唐突な気がしたので、芋生悠のパートでも同じように、周りが辞めると言ったら辞めるになったり、残ると言ったら残るになったりの鏡像シーンがあったら良かったし、
逆に、現代パートでは周りに影響されず一番に「ピンカートンやりたい!」って手を上げるかおりも見たかった。