ぴよさん

女ともだちのぴよさんのレビュー・感想・評価

女ともだち(1983年製作の映画)
3.7
来日するイザベル・ユペールをこのタイミングで鑑賞出来てよかった ミュウ=ミュウの字面みるのは東京ミュウミュウぶり
早くゴダールのパッションと愛、アムール、ヴィオレッタ、ハネケのハッピーエンドが観たくなった

100日後に振られるミシェル
名前も知らない男性と婚約した時点でこの結末は決まっていたように思える
レナもマドレーヌもお互いの夫に本当はなんの関心もないのが見て取れるのが良い

車中の雰囲気の対比や、かたや倉庫持ちでフラン札を鍵も閉めずに置いておける育ちなのに対し、使い慣れないミシンを駆使して片腕を縫い直すコスタ、嫌というほど家庭の違いを見せつけられたあとのあの最後の海岸のシーン、展開が巧い〜〜
美術の描写はフューラーへの皮肉かと思った
ベッドで2人並ぶシーンはマルホランド・ドライブを思い出した

2人が一緒になってもこの時代では女性2人で生きることはきっと難しく、はっきりとそれが描かれずに暗雲のように立ちこめている
走っても走っても、きっとどこにもいけないのだ 強制労働よりは確実にましだろうけれど、働く夫の帰りを待つだけで他が許されていない環境と、いったいなんの違いがあるのだろう '働いてやってる'の感情が生まれた時点で家庭は終わりだよ そんなこと露知らず遊んだり、帽子を被りたがらない子どもたちが健気すぎて、また辛くなる、、

Perry Comoを知られたのはいい機会だった
アメリカのOldies、めちゃくちゃ映えてしまう だいたいBing CrosbyかSinatraなものだけれど
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