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映画クレヨンしんちゃん 爆盛!カンフーボーイズ ~拉麺大乱~のmitakosamaのレビュー・感想・評価

3.5
クレしん映画の強みに、ストーリーの自由度が高いのでパロディが多彩に出来る、というのがあると思う。今作はカンフー映画。

なぜか春日部に存在する中華街(笑)そこでプニプニ拳の修行をするマサオ君。かすかべ防衛隊も混じり修行するが、中華街の覇権を争いブラックパンダラーメンが襲ってくる。

ブラックパンダラーメンには中毒性の高いクスリが入っており、食べると凶暴化するという…包丁人味平のブラックカレーだ…

プニプニ拳の師匠の声に関根努。あまり好きなタレントじゃないが、この演技は結構上手くて感嘆した。
で、師匠の教えを順調にマスターしていくしんのすけ。置いてけぼりのマサオ君が拗ねるという展開。マサオ君にスポットが当たるのも珍しい。

ブラックパンダラーメンの横暴に一度は破れるが秘技を求め中国へ。
ヒロインのランちゃんが最強になるが、今度はランちゃんが正義の名の下に恐怖政治。

初期クレしん映画は敵の暴力に対して正義の力で成敗する構成が殆どだったが、昨今のクレしん映画では力で解決する正義をほぼ否定している。
今作の終わり方は如実にそれを表していると思う。
時代の変化と共に、社会的コンプライアンスに対応し作風もマイルドに変化しているシリーズだというのがよく判る。

10年代のクレしん映画は安定期だと思うが、ドラえもんとコナンの興行収益が50億円超えと爆上がりしているのに対し、ちょっと伸び悩んでいる印象もある。そろそろ何かしらの起爆剤が無いとシリーズの知りつぼみもあり得ると思うわ。

一方、パロディ物の強みも感じる。スパイ・ファンタジー・SF・タイムスリップ・宇宙人・ヒーロー・パニック・ホラー・ロードムービー・ロボット・時代劇・西部劇…と数々のパターンを産み出してきただけに今後の展開にも大きく期待したい。