町子

映画クレヨンしんちゃん 爆盛!カンフーボーイズ ~拉麺大乱~の町子のネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

この声の最後のしんちゃんの映画かもなあっていう補正が入ってたからかもしれないけど、ラストシーンを含むいろんな演出に、愛というか敬意というか、「矢島さんの初代しんちゃん最後の作品たるにふさわしいものを」っていう気持ちがものすごく伝わってきて、もう涙腺が緩みっぱなしで大変だった。




たとえば、みんなが練習するカンフーの名前はぷにぷに拳。そうなのよね、しんちゃんの強みって、あのやわらかさ、言葉にするならそうだ、ぷにぷにだ〜!みたいな


話の展開も、悪の力に勝つために自分が力を得るわけじゃないのよ、上から潰すんじゃなくて、しんちゃんはそのやわらかさで、相手を丸ごと包んじゃうのよな、そうなんだよな、ぷにぷになのだよ


久しぶりな気がするオカマキャラが出てきたり、四郎さんとか懐かしのキャラクターみんな出てきたり、みんなが最後のしんちゃんのために集まりました感を感じてそこらへんでも泣けてきた


劣等感でトンガリオニギリになっちゃったマサオくんが謝った時「オラ、綺麗なお姉さんのことしか覚えられない〜」って言っちゃうのも、ああしんちゃんだー!!!!!てまた嬉しくなる



私の中の定番のラストシーンは、野原一家のお家と青空といつもの声、って感じなんだけど、ラストシーンはお別れのシーンで、冒頭にでてきた「再見!」じゃなくて、いつものしんちゃんの「じゃ!」で、なんだかああもう、このしんちゃんには会えないんだなあって実感して、そしてしんちゃんらし過ぎる引き方に感動して、大変だった


しんちゃんはきっとものすごくお礼の言葉とか述べたりしないじゃない。寂しがってる私に「またいつでも会えるゾ」って言うじゃない。「んもう〜大人なのにめそめそしてちゃダメだゾ、オラそんなんじゃ交代できないゾ」って、言うじゃない〜。


歳を重ねるごとに、おもしろいなあに可愛いなあが加わって、愛しさを増していったしんちゃん。

私たち弟妹が仲良いのって、しんちゃんを見て笑うことを共有できてたからかなとすごく思うよ。本当に本当に、ありがとう〜。 2代目しんちゃんも楽しみ。終わらないでくれて謝々。

大人と呼ばれる年齢になったわたしは、引き続き目指せしんちゃんにナンパされるようなお姉さん〜。
町子

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