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アース:アメイジング・デイのlpのレビュー・感想・評価

3.5
2019年の映画初め!

昨年の公開時に鑑賞するか迷っていたら、都内のTOHOシネマズが、軒並み揃って公開2週目で上映回数を激減させ、結局観られずに終わった今作。吉祥寺オデヲンでキャッチアップ出来ると知って、他に観たい映画も少ない年初にキャッチアップ。

そしてこれが、上々のネイチャードキュメンタリーだった!
映画の中身は文字通り「喰うか喰われるか」の動物間の捕食関係か、動物の知られざる生態系を映すかの何れかだけど、これはネイチャードキュメンタリーの特性からしてご愛嬌。ただ、内容が似通ってしまう上でさらに、被写体となる動物まで似通ってしまうことも多いのが、ネイチャードキュメンタリーの弱点だけど、その中にあって今作はジャイアントパンダの生態や、キリンの縄張り争いなど、珍しいところに焦点を当てる。これだけでもう好印象。

そしてもう1つ今作で感じた良いところが、「人間社会」の描き方。
「劇中の動物達が可愛かったでしょ?だから地球を守りましょう」と言わんばかりに、上から目線の「環境保護」を表層的に訴えるネイチャードキュメンタリーも多いけれど、今作は「人間」も地球環境に存在する一員として捉え、他の動物との「繋がり」を考えさせることに重点を置く。この現実的でクレバーな視点は推したい。

新年一発目から思わぬ拾い物でした。オススメ。
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