インド、靴職人の街アゴラ。製靴業を営む家に生まれたが継ぐことをしなかった監督が、父をガイドに迎えて撮ったドキュメンタリー。
職人たちの歴史、アゴラという街の産業の歴史。印パ独立、東西冷戦、経済規制緩和の中で製靴産業、皮革産業がどんな立ち位置だったのかが語られていて興味深い。
合皮靴を大量に作ることを選ばず、本革にこだわり続ける職人たち。淡々とした映像作品と思って見ていたら、強いメッセージが込められていた。
産業が激変していく中で、継ぐか、継がぬか、子供の幸せを願う親と、迷う子供たち。父の背中は大きい。
