たけちゅう

夜の大捜査線のたけちゅうのレビュー・感想・評価

夜の大捜査線(1967年製作の映画)
3.9
公民権運動のまっただ中、田舎町で起きた殺人事件を白人刑事とベテラン黒人刑事が捜査する社会派ドラマ。


シドニーポワチエの演技がとにかく凄い。激しい人種差別に声高に抵抗しるわけでもなく、かといって従順に従うわけでもなく、静かな反抗と人権の主張を見せる。


寡黙な男の決して譲れない一線が見える瞬間が渋い。


同時に、差別する側である白人署長もまた渋い。


自分の中でこり固まった差別感情に対して
激しく葛藤する姿に、老いたオッサンでも変化することの重要性が伝わってきます。


あきらめて流されるオッサンも、引退できないおじいさんにも、いぶし銀の味がにじみ出る😃