"ジェリーフィッシュ"かわいい響き。ヘブライ語だとメドゥーサ、日本語は海月。海月の由来は、海の中に月があるように映るから。
詩的で浮遊感があって不思議な映画だった。
イスラエルの海辺の街テルアビブを舞台に、現実と幻想の狭間を水に漂う海月のようにふわりふわりと描かれる三つの群像劇。不器用で身近な人と関係が上手く築けない女性達の孤独を描いている。
浮輪をつけた迷子の女の子。吸い込まれそうな不思議な瞳と可愛いらしい存在が作品に華を添えていました。
迷子の少女に翻弄される姿は、主人公の過去や生と死の象徴のよう。
「ガラスに浮かんだ小さな船」の詩が美しい。
優しいヘルパーの美しい涙。
イスラエルの社会的な問題も散りばめられ、きっと深い話なのだろう。
海でつながる三つのエピソード。ぼんやりと幻影的な詩の中を漂うように、ふんわり感じてじんわり温まりました。
海の中の幻想的なシーンが好き。
起承転結がぼんやりしてるので好き嫌いの評価は分かれそうです。