佐藤でした

ジェリーフィッシュの佐藤でしたのレビュー・感想・評価

ジェリーフィッシュ(2007年製作の映画)
3.0
結婚式場でウェイトレスをしているパディアは、彼氏と同棲を解消したばかり。海辺でぼーっとしていると、どこからともなく浮き輪をした少女が現れる。警察に届けるも日曜日で預かり手がなく、一旦引き取った。しかし気付くと少女の姿は無くなっていた。探すには写真が必要だという事になり、式場で写真を撮っていたカメラマンを訪ねる‥。

結婚式を挙げた男女。新婦のケインは、ドレスのまま入ったトイレで鍵が開かなくなり、天井の隙間から脱出して足を骨折。ハネムーンを予定していたカリブ海は諦め、ギプス姿で近郊の海沿いホテルへ。しかし最初の部屋は悪臭がし、次に移った部屋も騒音がひどく、気を休めることが出来ない。険悪ムードから抜け出した夫は、同ホテルの宿泊者で物書きであろう謎の女性と出会う‥。

幼い子を国に残して出稼ぎに来ているフィリピン女性のジョイ。英語は話せるがヘブライ語はわからない。ベビーシッターの斡旋業者から次に任された仕事は、初老の女性マルカのお世話だ。その娘は前衛劇団の女優で芝居の稽古で忙しいのだった。母娘の関係はギクシャクしている。ジョイとマルカも言葉が通じずコミュニケーションを取れずにいたが、ジョイの発案で舞台初日を観に行くことに‥。

ジェリーフィッシュはクラゲの意。

3つの短編が、交わりそうで交わらない。ぼーっと眺める浜辺と、海が見えるホテルと、子どもが欲しがる船のおもちゃと。どれも同じ街で起きている、海に纏わる物語。

雨漏りのするアパートで、垂れる雨水をアーーーと口を開けて飲むシーンが好きだった。

なんとも浮遊感のあるクラゲムービー。
佐藤でした

佐藤でした