hirogon

あいあい傘のhirogonのレビュー・感想・評価

あいあい傘(2018年製作の映画)
3.6
俳優で脚本家の宅間監督の脚本の舞台劇の映画化。
以前、脚本を担当した「くちづけ」も舞台劇の映画化作品でした。
両方ともに共通する人情話の雰囲気が、宅間さんの持ち味でしょうか。
テキ屋が登場するので、ちょっと寅さんっぽい雰囲気もある。

前半、デコ(高橋メアリージュン)とリキヤ(やべきょうすけ)のくどい関西弁のノリがスベリ気味。
さつき役の倉科カナの過激な行動や言葉によるキレ演技!内に毒ためてますねえ。
さつきの想いを考慮すると分からなくもないけど、それにしてもキレキレです(笑)
さつきに恋する清太郎(市原隼人)の演技はベタですが、あれはあれでいいかな。

玉江役の原田知世はいい感じ。六さん役の立川談春もいいです。


(以下、ネタバレ)
ーーーーーーーーーーーーーー


昔、高島六郎は代議士秘書だったが、代議士の罪を被って自殺するつもりで、横浜に家族を置いて山梨の恋園神社にやってくる。
しかし、境内で恋園庵を切り盛りする松岡玉枝と出会って、自殺を思い留まり一緒に暮らすようになる。
玉枝は、その時には妊娠していて娘の麻衣子が生まれる。そして気がつけば25年が過ぎていた。

もうすぐ恋園まつりという時期。テキ屋の清太郎、デコ、リキヤらは恋園庵の2階に間借りしていた。
そこに現れたのが、六さんの横浜の家族の娘さつき。

そこから、さつきは恋園庵に関連する人たちを巻き込んで、それぞれの想いが交錯していきます。

泣けないと思ってたけど、さつきと六さんの再会シーンは涙が…。
ここは、倉科カナと立川談春の演技が胸に刺さる。
さつきは、ここでようやく全てを受け入れることができたのかな。


後、終盤のシーンの疑問点はコメント欄に。
hirogon

hirogon