こべこべ

セント・エルモス・ファイアーのこべこべのレビュー・感想・評価

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まず、この7人が全員セレブだという設定で視聴者はかなり絞られるように思える。人によってはこの設定で苛立つだろうし、気にならない場合もある。じぶんは気にならなかったから、単純に男女の泥々の恋愛劇として見ることができた。こういうストーリーは80年代の失われた遺産だと思われがちだが、実は現代までテレビドラマなどに姿を変えて生き残っている。その最初期の作品としても価値は十分あると思う。
あと、恋愛劇とは言ったものの、大袈裟なほどの泥沼ではなく、7人の友情も同時に描いているため、実際のところは「青春映画」が正しい。かなりハラハラしながら見ていたのも、なんだかんだで満遍なくいろんなキャラクターに共感していたからで、それがこの映画の出来の良さを物語っている。音楽も良かった。
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