このレビューはネタバレを含みます
トラックの車体の下に仰向けに潜り込んだチョン警部が、顔に滴り落ちるガソリンを手で拭う、それだけの仕草に訳のわからない感動がこみ上げてボロボロ泣いてしまったことだよ…。撃たれた脚の痛みも、犯人への怒りも、同僚を喪った悲しみも、恋人への愛情も、今はすべて忘れて全力で目の前の爆弾に向き合う、その変わらぬひたむきさにただただ胸を打たれた。これぞアンディ・ラウ。
ベビジョン殉職あたりから静かにエモーショナルに昂ぶっていくBGMも相俟って、何か思いもかけない後味を残す映画だった。好きです。
（しかし、気を抜くとところどころ凄いものが映ってたよね…やっぱりそうだったよね…と他の方の感想をいくつか読んで思い出してしまった。さすがは人肉饅頭の監督…）
