映画で海外旅行

ホース・ソルジャーの映画で海外旅行のレビュー・感想・評価

ホース・ソルジャー(2018年製作の映画)
3.0
世界同時多発テロ、いわゆる「9.11」直後にアフガニスタンの隣国であるパキスタンにいたという元バックパッカーから

「パキスタンの米軍基地から戦闘機がアフガニスタンに向かってがんがん発進していた」

という話を聞いたことがあり、いわゆる「アフガニスタン紛争」では、圧倒的な軍事力を持つアメリカがアフガニスタンのタリバン政権をぼこぼこにしたイメージがありました。

が、本作を見てこうしたイメージが少し変わりました。

制空権はアメリカが握っており空爆は容易に行えるのですが、目標にピンポイントに空爆するのが難しい。

効果的な空爆を行うには地上から指示する必要があり、その際に、地上部隊が敵軍から攻撃を受ける可能性があるのです。

本作では、米軍の地上部隊がタリバンと対立するアフガニスタン内の勢力「北部同盟」の一勢力と組んで、タリバンが支配する街を、空爆による援護をうけつつ、地上戦で奪還するまでの「実話」が描かれます。

この作戦が行われた時の、米軍の特殊部隊の移動手段はなんと馬!非常に難しい作戦だったらしく、9.11で倒壊した世界貿易センタービルの跡地「グラウンド・ゼロ」には、彼らが騎馬したブロンズ像が立っているそう。
(米国に旅行した時に、観ておけばよかった。。。)

「9.11」後にアフガニスタンでタリバンを政権から放逐してから約20年たちましたが、2020年8月にはタリバンが、アフガニスタンの首都・カブールを制圧した模様。

コロナがなかなか収まりませんが、日本ではなくそんな世界情勢諸にも目を向ける気にならせてくれた映画です。
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