【ネタバレなし】
邦題から、激戦の中を騎兵隊が突き進んでゆくような活劇っぽいのを予想していたんですが、そこそこシリアスな戦争モノでした。
原題も“12 Strong”なのでニュアンスとしては、あまり変わらないのかもしれませんが、特に騎兵隊ということでもなく、共闘する反タリバン派に馬を借り進軍したという話。
シリアスと言っても、反戦的な悲惨さというよりは、あくまで勇猛果敢な、当時は隠密作戦だった特殊部隊員の活躍を讃える作りでした。
結構、セリフをちゃんと理解してゆかないと物語についていけない感じはあります。
9.11の報復に意思統一し足並み揃えるアメリカ軍と、合流する現地の反タリバン派との考え方の違いや、それぞれ部族、その長のプライドやメンツなど、この映画のように“今日の友は明日の敵”みたいな事を日々繰り返していると思うと、中東の難しさの片鱗を垣間見せられたよう…。
簡単には治らないような、絶望的な気分にもさせられました。
それにしても、『シェイプ・オブ・ウォーター』や『マン・オブ・スティール』での、マイケル“極道”シャノンが味方となった時の頼もしさといったら!
まるで『トルネコの大冒険』で、散々悩ませられた憎きドラクエモンスター達が、息子ポポロの仲間になった途端の、なんとも頼もし過ぎるバディ感!でした。