ジェリー・ブラッカイマー製作の
ブラック・ホークダウンの夢を
もう一度、的な実話戦争ムービー。
機密保持の為、当時はこの映画の
主人公達、１２名の精鋭部隊の活躍は
世間に伏せられていた。
だから、グランド・ゼロに建つ馬に乗った
兵士の銅像の意味をアメリカ国民ですら
知る者は少なかった。
あの9.11の悲惨なテロ行為の直後、アメリカが初めてタリバンに対してとった対抗作戦で、困難を極める状況下、精鋭部隊１２名が成果を収めたサバイバルドラマ。
戦場で無人のドローンが飛び交うこのご時世に馬にまたがり、作戦を遂行せざるおえない状況は、まさに昔の騎兵隊。
映画の素材としてはうってつけな物語の
はずなのだが・・・
似たような素材なので、どうしてもブラック・ホークダウンと比べてしまう。
惜しいのは、そんな極限状況で命の危険を
顧みず作戦を遂行している緊迫感がちょっと弱かった。
これは本作が初めての長編作品となる監督の力量なのか、ブラッカイマーのプロデューサーとしての力量の衰えなのか。
何度かある激しい戦闘シーンが単調に思えてしまうのが致命的。特に終盤のクライマックスとなる戦闘シーンは、実際そうであったのだろうが、ガンアクションにありがちな、おいおい、主人公になかなか弾が当たらないなぁ、みたいな感じを受けた。
やはり、実話とはいえそれを映画にするには、シーンを盛り上げる、スクリーンに釘付けにする為の魅せ方ってあると思う。
銃の乱射や爆発の繰り返しでは、どうしても飽きがきて、高揚感が湧いてこない。
期待値が高かっただけに、ちょっと主人公達をヒーローに見せすぎて、フィクションのような普通のアクション映画になってしまってたのが残念。
