赤足

ホース・ソルジャーの赤足のレビュー・感想・評価

ホース・ソルジャー(2018年製作の映画)
3.6
今年は本当に劇場で見たい作品が多いが地元(田舎)の劇場には来ないってパターンがテンプレになりつつあるから困る、この作品もそうであった(涙)

9.11直後にアフガニスタンに降り立った米国部隊、反タリバンの地元勢力と手を結び、テロ集団の拠点マザーリシャリーフを制圧までを描いた作品。

実話はもとより、これまで表沙汰になることがなかった9.11直後の裏舞台が描かれており、本当にこれ実話だったのかとにわか信じがたかった。なんと言っても、テロ集団と兵器を駆使した5万人を相手に、12人というある意味、スリーハンドレッドよりも分が悪く過酷という状況下!これだけでも期待値が高まり、こりゃあ下手したら自分が戦争映画でNO.1のプライベートライアンを超えるかと思いきや、やはりこの作品の壁はかなり高く揺るがなかった。

物語としては面白かったのだが、ほぼ空爆ばかりの淡々と進んでいく単調な展開にラストまでは緊張感も、生と死の緊迫感も感じなく、なかなか勢いに乗ることが出来なかったが、ラストの騎馬隊"で反撃する戦闘描写は今まで溜め込んでいたであろうフラストレーションを爆発させてくれるものもあり、見応え充分であった。戦闘後に主人公が9.11の残骸を土に埋めるシーンでそういや、この話9.11関連だっと再認識させられるほど、9.11の印象は薄く描かれており、タリバン勢力に対抗する反乱軍との共闘や、村人の面が強く描かれてたのは印象的で戦争実録ものとしてはなかなかだったといえ、最後に語られるシーンで映し出されたある物によって、この話が本当だったんだという確信が持てた。

戦闘の迫力の音響と雄大な自然を風景にやはり、劇場映えする作品だと再認識させられ、見終わったあとに劇場で見れなかったジレンマが襲ってきたのは言うまでもない(笑)
赤足

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