サラリーマン岡崎

ういらぶ。のサラリーマン岡崎のレビュー・感想・評価

ういらぶ。(2018年製作の映画)
2.5
ソクバッキーDVまがい男とDV男の宗教に洗脳されたヤンデレ女子による哲学ホラー映画だったwww

少コミ原作恋愛映画のポイントとしては、
2つあると僕は思っている。
①主人公役の俳優のアイドル映画として、その人の魅力を引き出し、ファンのロイヤリティを高めること
②主人公たちふたりの恋を応援したくなり、そこに胸キュンさせること

この映画は①に関してはできてると思う。
一緒に見た女の子も平野紫耀の制服姿・裸・白衣姿が観れたことはかなり良かった!と言っていたので、見た目のアイドル映画としてはうまく言っているんだと思う。
そして、役柄もドSだけどビビりというギャップも平野紫耀のイケメンでパフォーマンスもカッコいいけど天然という素質にマッチしていて味を出している。
(だだ、花晴れやhoneyのはそのギャップ側の方を魅力的に感じさせて成功しているのに対し、この映画はギャップ側にはイライラしかしないので、そこまでうまくいってはいないが…)

しかし、②に関しては皆無!!!
最初のシーンから、恋人でもない女に自分のYシャツのボタンを留めさせるというよくわからない行動をしており、そこから、モラハラ当然の行動、桜井日奈子の方もそれに洗脳されたDV男に尽くす女如く振る舞う姿に理解が追いつきません!!!
お互い想いを伝えたいのに、弱くて伝えられない部分もイライラしかせず、中盤はもはやレイプまがいの行動に出ており、病気かな?と思うよ!!!
そして、途中ふたりは仲違いをするが、
そのお互いの気持ちも結構難しく、これはもしかしたら、かなり難解な哲学映画なのではないか?と思い始める始末。
1ミリもふたりを応援したいと思う気持ちが生まれまてん!!!
ドSな平野紫耀がふと優しい行動に出ても、何もキュンとしまてん!!!

物語としても、大した起承転結の盛り上がりはなく、こじんまりした話で、
そこら辺の恋と変わんないなー、ってか、そこら辺の恋には逆にない盛り下がり具合で、ドラマ性もない。

そして、ちょいちょい登場人物が「ういらぶ。」と喋るだけのドラマのCM入るときみたいな仕切りが入るが、
それがあることにより、その瞬間で物語への没入感が途絶え、現実に戻されるため、感情の持続ができない(まぁ、そもそも感情の盛り上がりはないけど笑)。
各区切りでそれぞれの章のタイトルも表記されますが、それも同じような逆効果を与える。

総じて、ふたりの恋を応援することはなく、むしろ途中でモラハラの嵐と理解不能さに気分が悪くなって来ました笑。

そして、少コミ原作恋愛映画で+αで良くできている作品のポイントとしては、
主人公たちの周囲の登場人物も応援したくなることがあると思う。
幼馴染ふたりは調整役なので、特に恋愛要素はないので、基本その役回りはないのだが(それはそれでいい)、最後にふと伏線もなくその役回りを持って来させら、いきなりすぎてビビります!!!
そして、ライバル役の伊藤健太郎も従順な青年なんだろうけど、途中でサイコ的要素を見せたと思いきや、やっぱり従順だったみたいで、彼の本性が全くみえねぇ!!!
一番ダメなのが、その伊藤健太郎の妹。
平野紫耀を好きになる役回りだが、
登場回数がきわめて少なく、平野紫耀を「イケメン!」としか言っていない次のシーンでは本気で平野紫耀が好きになっており、嫉妬心から桜井日奈子にガチギレして、お前にガチギレする権利はないとこちらがガチギレだわ!!!
しまいには、失恋して大泣きするが、
そんな数える程しか会ってないのに、
そこまで好きになったの?と思うほど、
彼女の描写は薄く、ただのうるさいトラブルメイカーになっていた。

まぁ、ただこの作品、嫌いはなれない笑。
俳優たちはみんな頑張ってるし、上手い。
平野紫耀はやはり自然体だし、桜井日奈子も最近演技を始めたけど、『ママレードボーイ』の時から演技は上手いなーと感じる。
且つ、よくこの物語で号泣する演技ができると感心笑。
それに、ずっと書いているように、ツッコミどころが多すぎて、なんだか、笑えて来る。
本当にダメな映画は作り手の適当さとかにイライラしてくるけど、この作り手はもはや超越してツッコミまくりの映画に仕上げようとしている気がして、全然憎めない笑。
途中、星空が綺麗と主人公たちが空を見上げるシーンがあるが、流れ星が多すぎて、これは災害かな?君の名は的な展開かな?と心配になるレベルで、そこももうあえて演出してるようにしか思えません!!!
映画の後にメチャメチャツッコミどころで盛り上がったし、むしろ、映画中に突っ込みたかったので、この映画は是非とも応援上映をオススメします。
キンプリの主題歌と主題歌への入り方はとても良く、そこが一番の盛り上がりで、なんかいろいろあったけど、まぁいっかと思わせてしまう荒技も最強笑。

だから、演者・制作側の頑張りは感じるし、変に工夫しすぎても、逆にもっとダメになってしまうこともあるので、この演出になったのかなとも思うので、全然嫌いにはなれない。

映画館で見るより、家でワイワイみんなで見ることが楽しい映画だと思う。
まぁ、でももう少しモラハラ度は下げてほしいかな笑。
子供にはあまり見せたくない笑。