へたれ

カメラを止めるな!のへたれのレビュー・感想・評価

カメラを止めるな!(2017年製作の映画)
3.7
良かったとこ 観客の心理を読んだ構成
中盤以降の仕掛けに向けて、前半は観客に半笑いで舐めてかかってもらうため、素人丸出しなゾンビ映画が続く。
中盤になってようやく、この映画は三谷幸喜の「ショウ・マスト・ゴー・オン」やその元ネタのロナルド・ハーウッドの「ドレッサー」と同じ系譜なのだと気付いてからは、何故1カットで撮らなければならなかったのか、何故素人っぽい映画でなければいけなかったのかが分かってくる構成。
このタイプの話は演劇では前例があるけど、映画的に成功させたのはこの映画が初めてかも。

ダメだったとこ 中盤の中だるみ
1カットのゾンビ映画シーンではみんなわざとヘタな演技をしてるのかと思ったら、中盤で本当に上手くないことが分かり、かなり中だるみした。

好き嫌いが分かれそうなとこ 終わらせ方
伏線を回収することに終始したおかげで、辻褄は合ってるけどそれ以上のものが無いのは残念。
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