このレビューはネタバレを含みます
これは確かにすごい！
アメリカの夜っぽい感じもあるけど、ラヂオの時間とか、なんなら地獄の黙示録の撮影裏話っぽい感じもある笑
ワンカットオブザデットというワンカットのゾンビ映画を見せた後、その制作の裏側を見せるという構成。
ワンカットオブザデッドを見てる最中に感じた観客の違和感を後半ガンガン伏線として回収してくれるのでまあ気持ちいい。
なんだこの会話？なんだこの間？なんでここ同じこと繰り返すんだ？コイツはいつのまにこうなった？このカメラワーク何？
こうやって細かく疑問を持てる人ほど後半に面白さ爆発するので、能動的に見るべき。前半に何個突っ込みどころ見つけられるか勝負です。
前半の長回しも前振りながら普通に超頑張っててびっくりできるクオリティだし、後半のオーソドックスなコメディ演出もしっかりしてるし辻褄の合わせ方が細かくて最高！
全員無名俳優だけど熱量も凄いし、ダメな俳優やスタッフを演じるのが上手い。まあ当て書きらしいけど笑。
ただコメディなだけじゃなく、親子愛、仕事愛、映画愛に焦点を当てており感動的。ラストではキャスト、スタッフ全員一丸になっているだけでなく、主要人物全員もれなく成長しているのが素晴らしい。中々この短時間で多少くだらない形とはいえ人の成長を描けてる映画って中々ないよ。
今年のインディー映画ではダントツです！
