序盤で何やら違和感のあるシーンが続き、「ああこれもまた映画なんだな、つまりメタ構造の…」と思わせてからも映画は続き、終盤の畳み掛ける展開でこちらの頭をぶち割りにくる。
この映画が優れてるのは、序盤にしっかり1本映画内映画を見せるところなんですよね。中盤以降だけでも物語として成立するんだけど、あえて映画内映画(その中にもまた映画があるのだけど。そしてこの映画の外にもまた映画がある。ややこしい!)をちゃんと見せるから、最後にどっかんどっかん笑いが起きる。しっかりと序盤で弓を引いて、最後に客をバシバシ射る。客は喜んで射られる。
いや恐れ入りました。今年ベスト10入りは固いかも。