TAK44マグナム

カメラを止めるな!のTAK44マグナムのレビュー・感想・評価

カメラを止めるな!(2017年製作の映画)
5.0
よろしくでーーす♪


上田慎一郎監督の長編第一作。
いま、インターネットでは勿論のこと、だんだんと他のメディアも賑わすようになってきている、これはまさに邦画界の事件と言っても過言ではない大傑作コメディだと断言できます!

ゾンビドラマを撮影中の一行に、本物のゾンビが襲いかかる!
え?マジで?!

まさか、あんな事やそんな事が「世界」に起きていたなんて!

もどかしいけれど、ネタがネタだけに何にも書けません!
まったくの予備知識無しで、とにかく観た方が良いです!
映画好きなら尚更、これは観ないと!
観ないでどうするの!

緻密なシナリオ、度肝抜かれるキャラ立ちの良さ、好感しかないキャスト陣・・・どれをとっても全てがサイコー!
最後には、一緒にひとつの作品を作り上げたような、そんな爽快感、高揚感、心地よい感動が大波のように押し寄せてきて、自然に拍手をしていることでしょう!
これぞ、究極のデトックス映画ですよ!

あんなに劇場が一体感をもって、みんな笑って、ホロリとさせられて、ジーンと込み上げたなんて、いままで体験したことがなかった!
そのぐらい、もう、未知の領域でした!
三谷幸喜作品に影響を受けているとの事ですが、なるほどと頷きつつ、あくまで個人的な題材の好みもありますけれど、鑑賞済みの三谷幸喜作品より面白かったです。

公開以来、常に満席状態で観るのも倍率が高かったみたいですけれど、あまりの評判の高さにシネコンでも上映され始めていますので、本当に是非、この面白さを体験してみてください!
全力でオススメさせて頂きます!!


劇場(渋谷ユーロスペース舞台挨拶つき)にて




※以下は、フィルマークスに(2018年7月15日現在)作品登録されていない上田慎一郎監督の短編「正装戦士スーツレンジャー」のレビューとなります。
載せる先がないので、とりあえず付録として、ここに置いておきます(汗)




実のところ今までに一度もスーツを着る仕事をした経験がないTAK44マグナムです、こにゃにゃちわ!
そうすると弱るのが冠婚葬祭の時なんですよね。
毎度、ネットでネクタイの結び方を見ながら悪戦苦闘しております。

さて、スーツといえば日本の社会を支えている会社員の多くにとって正装ですよね。
言うなれば実戦での戦闘服に他なりません。
そんなわけで、スーツを着て戦う戦隊ヒーロー、それが正装戦士スーツレンジャーなのであります!
戦隊じゃなくて戦士なのは、東映が登録商標しているとか、そういう事情でもあるのでしょうか?


悪の職業怪人カメレオールの手によって、善良なる社会人の皆さんのスマホからアドレスデータが消滅!
これでは連絡ができなくて仕事にならない!困ったぞ!

悪の勝利かと思われたその時!
ほくそ笑むカメレオールの眼前に現れた五人の男女!
彼らこそ、オーダースーツに身を包み、悪の職業怪人から社会を守り戦う「正装戦士スーツレンジャー」なのであったぁぁぁ!

変身した五人は各々の得意技で戦闘員を翻弄、いよいよカメレオールに迫るも一転して大ピンチに陥ってしまう!
カメレオールの強烈な幻覚攻撃!
はたして、スーツレンジャーの、そして皆んなのアドレスデータの運命や如何に・・・?!


いやはや、バトルシーンのみの10分ぐらいの短編なのですが、大いに笑わしていただきました!
各レンジャーたちがどんな職業なのか、どんな戦い方なのか、どんな幻覚攻撃を受けるのか、その全てが笑えるネタなので、興味がある方は速攻で観て欲しい一作です!

監督は「カメラを止めるな!」が絶好調の上田慎一郎監督。
長編がまだ一作だけなので何とも言えないところもありますが、こういったパロディ作品からも滲み出るポテンシャルは、今後、絶対にくる監督さんだなぁと思わせるに充分。

また、本作は「スーツカンパニー」と「ミラーライアー」のコラボ企画作品でありまして、ミラーライアーとは山田孝之も参加している、映画の作り手を支援する団体とのことです。
なかなか世に出てこれないけれど実力をもつスタッフやキャストにチャンスを与えてゆこうというのが趣旨らしくて、スーツレンジャーも演技力と個性が光るキャスティングがなされていますね。

それにしても面白い。
戦隊パロディは数多くあれど、10分でこれだけスマートに凝っているのは中々お目にかかれないのではないでしょうか。

スーツレンジャーの逆転劇には、汗水流して働いている全ての社会人、労働者が涙を枯れ果てさせながら「そうだ!そうだ!」の大合唱をする光景が目に浮かぶよう。

もしも続編(と言うか第2弾)があるなら、今度はメガスーツでも正装大将軍でも何でも良いけれど、巨大ロボット戦も描いて欲しいな〜♪


YouTubeにて