ぷん

カメラを止めるな!のぷんのネタバレレビュー・内容・結末

カメラを止めるな!(2017年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

ゾンビ映画の撮影で本物のゾンビが出てきてしまう、という撮影の裏側

最高!!!!!!!!
実は2週間前に見に行って既に2回目を見にいってしまった。
今年の夏映画は「カメラを止めるな」で間違いない。

正直このテイストはそもそもかなり自分の好みであり、邦画好き要素がたくさん入り込んでいる。
取り留めのないやりとりや、マッチしまくった役者たち、深夜番組や深夜ラジオのようなノリ、B級感はあるが本当に面白いものを作るんだという熱い気持ち、そこで生み出される限界とそれを乗り越えてしまった映像の数々、全てストーリーと映像に消化されこれこそが映画なんだ、と言える圧倒さ。
その反面、実は物凄く暖かい映画で、優しさに包まれている映画でもあり、自分の仕事とその先にある家族とその先に残す物を提示してくれる、そしてそれを見ている観客も暖かい気持ちに包まれる(だって公開して未だにSNSにネタバレ書いてる人いないという奇跡が起こっている)

ストーリーの中身はハングオーバーやサマータイムマシンブルースのような、先にオチを言ってから後でその全容を見せるという、そんなもん大好物以外の何でもないわ!っと叫びたくなる構成。
一つ一つのセリフに前半と後半に関係性が結びついてて、それがどれも上手過ぎてお見事!
エンターテイメントでもあるし、ちゃんとドラマとして完成させていて素晴らしい。
(そういう面でいうとサマータイムマシンブルースももうちょっと評価されても‥めっっちゃ面白いんだけどなぁ‥)

そして現実でもドラマが起こっていて、たった2館でしか上映されず300万で作った映画が今上映館数を劇的に伸ばし100館で上映されることに、魂が入ったこの映画が色々な人の心の隙間に入り外へ外へと走り出していく展開を期待している。
とにかく最高だった、この世界の片隅に以来の衝撃!!
ぷん

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