大きなスクリーンで臨場感を味わうタイプではなく、劇場そのものの雰囲気や反応で面白さが倍増する作品。
なので本作は間違いなく映画館で鑑賞するべき作品、日本の映画館でこんなにも周りを気にせず、笑いが溢れるような体験は個人的に初めてだったのですごく新鮮な映画体験ができました。
映画の構成そのものにある大きな仕掛けが隠されて、それによって一気に伏線が回収される。
まるで起承転結の逆を行ったようなおもしろさで、「映画の反則技」に分類される造りになっている。
ホラーがコメディに変わる瞬間一気に胸が熱くなり、後半の笑いが絶えない展開は、いつの間にか出演者全員を応援する気持ちになり、感動に繋がる。
何より、映像作りの面白さを観客にダイレクトにぶつける、映画愛に溢れた作品。
個人的な意見としては、本作はそのギミック自体がミソでそれは「映画」としてはどうかなあと思う。 感覚的なおもしろさで、なんとなくクドカンとかがテレビシリーズで、いつかはやってそうなアイデアにも思える。
しかし出演者含め、この無謀なチャレンジに挑戦している前半と勢いで持っていく爽快感、エネルギッシュな体を張った演技など本当に素晴らしい喜劇だと思います。
それより問題は予告編。 がっつりネタを明かしているので、これから鑑賞する方は絶対に予告編は見ないほうがいいです。
