作り手側の目線で観ると痺れる。
映像に映っているモノは、制作過程におけるほんの一部だ。
一つのカットを撮るのに、監督や撮影、照明、音響、美術などの作り手側のスタッフたちが、どれだけ苦労・工夫しているか、観ている側は知る由もない。
観客として純粋に観ると、ただ単にチープな作品として評価されていただろうけど、制作過程における裏側を知ったとたんに、急に作品に対する愛着や親しみが湧くのは、観ている人の目線が“作り手側”になるからだ。
映画やテレビ番組、CM、MVなど、映像制作に関わるすべての人たちに誇りを感じさせてくれる映画だし、これを観て映像制作に興味を持った人は多いのではないだろうか。
興収面で成功したという点も含めて、日本の映像業界にポジティブな風を吹かせた素晴らしい作品だと思う。
