このレビューはネタバレを含みます
この映画の仕組みの面白さについては
もう皆さんが散々書いてるので
（大いに同意するものばかりですので）
それに加えて、という視点で。
この映画、伏線回収の面白さ に加えて
家族の絆の物語だったり
演者それぞれの成長だったりと
いろんなものが詰まってます。
「そこそこ」でよかった日暮監督は
良いものを作りたいという熱を取り戻す。
娘の真央は「本物」を諦めた父をバカにしているが、「本物を作りたい」熱を取り戻しつつある父を最後にはフォローする側に回る。
嘘ばかりの女優は本物の演技ができるようになるきっかけを得ただろし、作品の為に理屈っぽい青年俳優は「考えすぎは良くない」と気付いたかもしれない。
などなど、単なる伏線回収の面白さ、ドタバタコメディに留まらず、人物の成長ドラマが盛り込まれている。その点が本当に秀逸で素晴らしい。
また、後半では生放送でワンカットという制限の下で奮闘する彼らの姿に、観ているこちら側も応援したくなっている。そんな一体感のようなものも感じた。
まだまだ言いたいことは尽きません。
でも上手く言葉にできません。
とにかくスゴイ傑作に出会えたことに感謝したくなる。
そんな作品です。
