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カメラを止めるな!のdaiyuukiのレビュー・感想・評価

カメラを止めるな!(2017年製作の映画)
4.7
ゾンビ映画撮影のため、山奥にある廃墟にやってきた日暮監督(清津貴之)ら自主映画のクルーたち。監督は本物を求めてなかなかOKを出さず、ついに42テイクに至る。と、本物のゾンビが現れ撮影隊に襲いかかった。次々とクルーの面々はゾンビ化していくが、監督は撮影を中止するどころか嬉々として撮影を続行。37分ワンシーン・ワンカットで描くノンストップ・ゾンビサバイブムービーが展開していくかに思えたが、ストーリーは予想もつかない方向に転がっていく。
映画作りは、台本がまずあるけど、台本読みの段階から細かい注文つけてくる役者や自分のやりたくないことを「私はやりたいんだけど、事務所的にNGかな」とワガママを言う女優や役に入り込み過ぎて台本無視したりやり過ぎるベテラン女優などの主張を生かしつつ、機材の故障や突発的な役者の降板などアクシデントを逆手にとって成立させなければならない。
そういう映画作りのバックステージものは、三谷幸喜監督の「ザ・マジックアワー」などがあるけど、よりリアルなアクシデントが連発するリアル感が良く出ている荒削りな演出が、光っていた。
普段は妥協を強いられてばかりの日暮監督が、こだわりが強すぎて芽が出ない娘で演出家の真央と協力してトラブルを解決しながら一本の作品を作っていく中で、親子関係を結び直していく親子のドラマなど、ヒューマンドラマもしっかりしていて、映画と映画作りに全てを懸ける活動屋への愛がこもったヒューマンコメディ映画。