低予算ながら口コミで広がり大ヒットした話題作。かなり高いハードルで見始めたため前半30分は一体何が起きるんだ！？という「待ち」の状態でソワソワ。なんか変な違和感もあるし微妙な間もあってやや退屈にも思ったり。ん〜？これが大ヒット映画〜？？という疑問符が浮かびつつ見続ける。
それが後半、なんということか。おい！！！！おもろ！！！！！クセモノ揃いの製作陣の顔合わせで知ることなすことすらフリとなり、前半30分の変な違和感や微妙な間、そしてあの退屈が全部効いてきて笑いに昇華する。この映画前情報なく観た方が面白いだろうけど最初の待ちの時間どうか諦めずその退屈さも含めちゃんとみててほしい。いや、ある意味適当にみた上で2周目をみてもいいのかな。私は初見の人を横におきながら3周目を見たい境地に至ってる。
話の構成が面白いってのはもちろんだけど、生放送の裏側で奮闘するキャスト・スタッフたちがみせるクリエイティブ魂みたいなもの好きだった。番組を成立させるためどんな事件事故も乗り越えるべく奮闘する様がグッとくる。お偉いさんたちが「なんのトラブルもなく終わって良かったね〜」言うてる裏の現場は死にものぐるいでしたってやつマジ全世界全業界あるあるよな。笑 まさに「カメラを止めるな！」の題に相応しいノンストップムービー。うんちしながら泣いちゃう役者さんのメイクさんのプロ魂と現場急にさばき出してプロデューサーに「はい！判断！！」っていう娘が好きだった。MVPは監督の奥さんやな。イッてた。
低予算でも、売れっ子が出演してなくても、おもしろいものはおもしろいいと世間に知らしめた今作の功績は大きい。
