えり

ゴーギャン タヒチ、楽園への旅のえりのレビュー・感想・評価

3.5
最近、原田マハにハマり美術を勉強中。
1回目のタヒチ暮らしはいい絵もかけて、妻とも仲睦まじく生活しているのだと思っていたけど全くそんなことなくてびっくり。

「男は理想を求め、女は現実をみる」とよく耳にするが、ゴーギャンは美術にも女にも理想を追い求めすぎた結果、現実的な女性とどんどん距離が開いていったのだと思う

この映画は美術作品そのものよりゴーギャンという人となりにスポットが当てられていて、心が離れる夫婦と貧困生活に心が痛み哀れに感じた。しかし、このような理想主義者のゴーギャンがいなければ、現代のわたしたちが名作を楽しむこともできなかったわけだ。時代を切り拓く芸術は、開拓途中では社会に認められないばかりである。それでも開拓し続けられるのは理想主義者であり、私は彼らに感謝せずにはいられない。

楽しませてくれるような映画ではないが、偉人のリアルな人生を知れてよかった。
えり

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