ドレス、建築のディテールに車、と目に入るものが美しい。ダニエル・デイ⁼ルイス演じる美意識が高く気難しい仕立て屋と、彼を唯一理解する姉 (レスリー・マンヴィルはこういう演技もよい)。
ホテルのレストランで、骨格の美しさを見初められて仕立て屋のミューズになった田舎娘 (ヴィッキー・クリープス) 。愛されている実感がなく、誰か代わりの存在が出ることを恐れる彼女が思いついたたくらみがなんだかなぁ。彼の心を自分に向けることが出来ないからといえ、しれっと恐ろしいことをやってしまう。純粋な愛を求めているようで、実は相手と同じ位エゴイスティックで観方を変えればとても腹黒い。苦手なタイプです。
ということで、ストーリーは好みではなかったけれど、音楽のスコアは素晴らしかった。