鰹

ファントム・スレッドの鰹のネタバレレビュー・内容・結末

ファントム・スレッド(2017年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

な、なにを見させられていたんだ…。
と見終わった直後は思ったけども、帰り道で頭を整理していたら、心は予想外にスッキリとしていて、余計に混乱した。(?)

確かにお互いが必要な理由を最初にはっきりさせておいてくれてたし、その後の上下左右する関係性も丁寧に運んでくれたから、置いてけぼりをくらった感じはなかったかも。
見出された私、見出した僕。始まった二人の物語が、どんどんと変化していく過程が美しく、妖しく、ハッとするほどピュアで、眉を顰めたくなるほどの生々しさ。
押し付け合う、認めてほしい、受け入れて。全身から漏れる渇望は、第三者には理解できない。身にまとう愛はそれを隠し通せていたのかな?彼はドレスを着る彼女を愛し、彼女はドレスを作る彼を愛した、だけじゃないから堪らない。

言葉と情動、余韻や空気のバランスがちょうどいいと思った。ギリギリまで突き放すけど、手を離そうとした途端、握り返してくれる。たぶんそれは、お姉さんの存在が大きい。あなたがいてくれて良かったー!ありがとう!
まぁ、ただ分からない。分からないけど、見ていたい。それは美しさに魅せられていたから?はたまた狂気じみた執着に?
私の文字、私の身体、私の好み、私のやり方。どれを選んでどれを捨てるのか。それがお互いに、なところが最高にヒリついて、んん〜絶妙〜!!
口紅拭うシーンが一番好きだった。

初めましてだったけど、これで俳優引退とは残念…。愛おしんでいたかと思ったら、獲物を捉えた鷹のようにギラつく瞳が印象的だった。ほかの出演作、見ます!