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ファントム・スレッドのreifのネタバレレビュー・内容・結末

ファントム・スレッド(2017年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

『マグノリア』で魂消て「一生ついていきます PTA」のわりに勤勉ではなく初劇場鑑賞で感無量です。いやなんかめっちゃ正統派のヨーロッパ映画でした。アメリカ製作なのにどうして。巨匠かよ PTA。美麗かつ静謐な画面、華麗なるオートクチュールの世界、気難しい芸術家と愛を捧げる女。うーん、正統派。愛はちょっと異常ですけどそれも範疇。

三着のウェディングドレスと、「呪い」がキーポイントで、ちっともわからない。PTA は説明しない、回収しない。それで破綻しないのが偉大です。初めて縫ったウェディングドレスに呪われたように厳しい仕事をし、一流を走り続けるレイノルズ。彼と姉が作り上げた「死の匂いがする」ハウス。レイノルズはハウスを誇りとしつつ壊したいような、引き裂かれた状態にいるようです(よくわからない)。そこに外部から引き込まれるアルマ、愛の女。アルマの愛は美しいです。毒キノコを盛るたぁ、恐ろしい女だぜ。王女のウェディングドレスでアルマの何かが動き(何が?)、再生された納品直前のウェディングドレスの横でのプロポーズ、アルマもウェディングドレスを着る。あー、わからなーい。ウェディングドレスそのものが呪いなんだろうか。アルマはウェディングドレスが着たかったんだろうか。新年パーティ一回目、二回目は「同時に撮ったね?」と見えて気合が入らず。レイノルズはアルマに救われたのだろうか(自ら毒キノコ食って)。そういうわかりやすいことをしないのが PTA。好き…。レイノルズ死んだと思ったよね。

こわーいお姉さんもいいんですが、自分が唯一泣いたのはバーバラのためだった。俗物としてあまりに気の毒で。そこからドレス剥がしていく芸術家たちは鬼だよ。

たまにはこういうのを観て心を洗わないとと思いました(ひどいまとめ)