バティ

ファントム・スレッドのバティのレビュー・感想・評価

ファントム・スレッド(2017年製作の映画)
3.6
私はにはとてもリアルな映画だった。人は愛を見つけるのではなく愛に見つけられるのかもしれない。アーティスティックな生業をしてきたポール・トーマス・アンダーソンのパーソナルな部分が切り取られているような感覚に陥った。観終わるまでは何についての映画なのか見立てがしづらかったが、フェミニズムというよりも相互理解についての話に思う。

演者でいうとメインの二人よりもレスリー・マンヴィルの上手さが際立つ。ただ、アルマを演じたヴィッキー・クリープスの顔からから透けて見える赤みはまるで演出のようだった。アルマの自然な子供っぽさを補強していたと思う。

満を持して放つ問題作というよりは、彼の人生経験の中で切り取ってアウトプットしておきたかった作品だったんじゃないかという気がしている。とてもパーソナルな作品なように思う。

「母親という呪い」を打ち消すにはもう上書きするしかないのかね。それはさておき、私はあのニューイヤーパーティのところ大好き。