ポール・トーマス・アンダーソン超監督!!
渾身の凡作!!!!!1
こんな題材は欧州の連中に撮らせときゃいいんだ。Bunkamuraのル・シネマとかでひっそり上映しときゃいいんだ。
現代アメリカのポップ・カルチャー・アイコンであるPTA監督をつかまえて、「50年代英国のファッション業界」とは、恐れ入ったよ。ウサイン・ボルトに将棋やらせてるようなもん。
あらすじとフライヤーからして不安だったが、やはりコレジャナイ感が強かった。繊細かつファッショナブルだが、ちがう、これじゃないんだよな。衣裳デザイン賞ばかり総ナメにしているあたり、お察しって感じ。
『存在の耐えられない軽さ』的な、延々と続く男女のすれ違い。仕事ばかりの冷血漢も、依存しがちなメンヘラも、端的に態度を改めるべきだ。なにか人間存在についての新しい問題提起を行っているようで、実際には19世紀の古典小説的なプロットをなぞっているだけ。極めて残念。
次回作に期待。