ノラネコの呑んで観るシネマ

ファントム・スレッドのノラネコの呑んで観るシネマのレビュー・感想・評価

ファントム・スレッド(2017年製作の映画)
4.7
20世紀のイギリスのオートクチュールデザイナー、チャールズ・ジェイムズをモデルとしたレイノルズ・ウッドコックと、彼のミューズとなるアルマの、奇妙で狂おしいサスペンスフルな愛の物語。
ファッションには全く疎いので、王侯貴族向け高級服ばかり作ってる主人公のことは全然知らなかった。
例によって登場人物は相当にエキセントリック。
いい歳して独身のレイノルズは、とにかく面倒くさい男で、自分の世界を邪魔されるのが絶対に嫌。
周りには、自分のルーティンを崩さないように厳格な配慮を要求し、それは愛するアルマに対しても同じ。
まだ若いアルマは当然反発するのだが、傲慢な王を籠絡し、支配するために、彼女はとんでもない手段を取る。
カルチャー&ジェネレーションギャップがぶつかり合い、これだけだと典型的な年の差恋愛の失敗例に見えるのだけど、さすがP・T・アンダーソン、一筋縄ではいかない。
葛藤の末に二人が導き出したソリューションは、思わず「え゛っ(゚o゚;;!」っと声出しそうになった、驚くべき愛と支配の構造。
正直分かる様な分からん様な・・・
まあ愛のカタチは人それぞれだし、本人たちが幸せなら良いんだろうけど。
色々な意味を併せ持つタイトルが誠に秀逸。