TaketoShigenobu

ファントム・スレッドのTaketoShigenobuのレビュー・感想・評価

ファントム・スレッド(2017年製作の映画)
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「誰もあなたのお母さんにはなれないのよ」というセリフが、ある小説に出てくる。しかしダメ人間ほど誰かに「いい子いい子」してもらわないと生きて行けない感覚があると思うし、少なくとも僕にはある。言ってしまえばライトなマザコンというかなんというかそういう類の存在だ。誰に対しても横柄な態度をとったり他人に不寛容な人ほど理解できなさそうな感覚ではあると思う。
ウッドコックも強がってはいるがそういう人間なのだろう。そして彼が弱っている時「いい子いい子」してあげられるアルマは最高に承認を満たせる。そんな不完全な二人の間で生まれる愛は歪だが故に面白かった。 PTA作品の中ではトップだと思うし、僕が今までみた映画の中でもTOP10に入るくらい良かった。
ジョニーグリーンウッドの音楽も非常に良く、物語のシーンを明確にしてくれていた。なので素直に受け止めて行けば物語がすんなりと入ってくるし、その感覚がとても気持ちよかった。