うん、面白い！
歪でもなんでも、これが二人にとっての愛の完成形なんすね！正直俺はドン引きやけどね。。
美しく始まったファッションデザイナーとウェイトレスの恋。でもアーティスト特有の神経質さと、元来がさつな彼女の性分のせいで徐々に雲行きが怪しくなっていく二人の関係。
そして最終的にとんでもない捻りを見せる結末。ドSMやん。
とにかく作り方が上手い。カメラワークも音楽も。中でも効果音の使い方は格別！
ドレスを縫う糸と布が擦れる音の心地よさ。
静けさとマナーを愛するデザイナーの横で、彼女が飯食いながら食器をガチャガチャいわせる神経に障る音。
メチャメチャ気を使って音を演出してるのが分かる。
演技も控え目でリアリティがあって、かつ何を考えてるかが分かりやすい！
ダニエル・デイ=ルイスの綺麗な動きはホンマにずっと観てられるな！
男は塞ぎ込んでいる時には慰めが欲しいし、女は自分が必要とされてる実感が欲しいし。
じゃあ、ずっと男が塞ぎ込んどけばウィンウィンやな！ってそういう話。
俺はこの女、相当ガキっぽいと思うなぁ。欲求に忠実というか、言動が独りよがりで、機嫌がすぐ表に出てしまうし。食い方もズルズルうるさいし。。
男はサプライズもバターも嫌いって言うてたやん……全然話聞かへん。。
男の神経質は、それあってこそのファッションデザインセンスって感じで仕事に活かされてるけど、女はただただガサツなだけやから、はよ直した方がええで、と思った。
幸せになれそう、と思うと不幸せがやって来て、このまま破局かと思うと、幸せが戻ってくる。
この二人の関係にグルグル振り回されて飽きない映画だった。
