【仕組まれた恋】71点
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監督:ポール・トーマス・アンダーソン
製作国:アメリカ
ジャンル:恋愛・犯罪
収録時間:130分
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2018年劇場鑑賞53本目。
淡々と進むのでややわかりづらいですが、よくよく見ると恐ろしい事が起きているクライムロマンス映画です。個人的には微妙でしたが、評論家からは賞賛され、アカデミー賞作品賞にもノミネートされている折り紙つきの作品です。事実、衣装デザイン賞を受賞しています。
1950年代のロンドン。仕立て屋のウッドコックはある日アルマと出会い、アルマはウッドコックに恋をする。しかし、ウッドコックは仕事一筋であり、中々アルマのことを受け入れないのだが。。
うーん。同類にするのは誠に恐縮ですが、自分みたいだなと少し思いました笑。仕事に夢中になってしまうが故に、他のことが見えなくなってしまうという事態。ウッドコックは見るからに紳士でモテそうな男なのに、仕立て屋としてのプライドやこだわりが高すぎるのか、他のことには見向きもしない。ちなみに僕は別にモテません笑 そこに付け入るアルマはぞっとする方法でウッドコックの心を掴もうとします。なるほど、こういう方法があるのかと。向きを変えるには恐ろしくも有効な手段であると感じさせられました。
衣装デザインはいわずもがなですが、音楽もかなり良いです。クラシック映画に流れてそうな穏やかな、しかし場面によっては焦るような曲が流れます。やってることは相当エグいものなのに、この辺が上品なので妙に紳士的な映画に見れてしまいます。まさにファントム、幻であります。
ただ、ここまでいくのならばもっとエグい描写があっても良いのではと思いましたが、逆にエグいことをしながらも綺麗に描いている点が今作の良い点でもあるのであまり言及は出来なさそうです。個人的にはやや微妙でしたが、男と女の仕掛けられた恋愛劇を新たな視点から見つめることができました。
