このレビューはネタバレを含みます
おやおや、巻尺イコール乳首いじりだなんてずいぶんと初々しいじゃないかなどとクソみたいなマウンティングの取り方をしていたら、まるで使い手を選ぶ魔剣のようなドレスと、刀身に聖句を刻むかのようにドレスの中に縫い付けられた祈りの言葉など、すっかり職人ウッドコック弟の虜に。
狂った人につい憧れを抱いてしまうので、結婚してからの、普通の人間の感覚に降りていく姿を見てちょっと残念に思いながらも、まあこう持っていくしかない話だもんなあと思っていたところでのウッドコック弟の毒キノコスマイルだったから、やったまだまだ狂ってるぞと、もうメロメロ。
話ももちろん良かったけれども、やっぱり心をがっつり持っていかれたのはダニエル・デイ=ルイスの作り上げたウッドコック弟というキャラクター像だったかなと。