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ファントム・スレッドのwoosのレビュー・感想・評価

ファントム・スレッド(2017年製作の映画)
4.1
新宿武蔵野館にて字幕版を鑑賞。
2018年新作劇場鑑賞52作目。
客席は満席。
テーマ「それも愛」

[全体として]
ダニエル・デイ・ルイスの引退作として話題だったが、何よりアカデミー賞を取った衣装デザインが良さそうだったので、鑑賞した。
お話は1950年代の天才ドレスデザイナーの弟とそのマネージメントをやってる姉が、定期的にトルソー役の女性を連れてきて、人間トルソーとして監禁管理するド変態映画(嘘です。)。

[良かったところ]
まず、とにかく息を飲む様な美しいドレスの数々が出てくるので、お姫様願望強めの女子(女子の多くはそうだと聞いてます。)はそれを見ているだけでも楽しめるんじゃないだろうか。
あと、全体的に流れている優雅なピアノの旋律は、素晴らしい衣装や部屋のセット、英国上流階級の豪華な雰囲気と相まって、映画全体を上質なものにデコレーションしていたと思う。
神経質な夫+圧強めの小姑VS気の強い嫁の勢力図がどんどん変わって来て、笑えたのと、それとは逆に笑えないところも多くて見どころが多かった。

[気になったところ]
他人の愛のかたちにとやかく言うつもりは無いが、嫁のある行動がバレるシーンで、自分なら「ファーック!テメーがやったのかこのヤロー」と言いながらテーブルをひっくり返すだろうなぁなどと余計なことを思いながら観てしまった。

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ファッションや変態夫婦の生態に興味がない人にはおススメ出来ませんが、それ以外の人にはオススメです!
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