男は仕事を極めて頂点に上り詰めたい。それも他人にあれこれ言われず自分のやりたいようにやりたい。そんな理想の人生を達成した男が、じゃじゃ馬娘に振り回されるオヤジの妄想映画。
豪華衣装と絢爛美術、ゴージャスな音楽、ダニエル・デイ＝ルイスという究極のオヤジ、田舎のウェイトレス姿に若干イモ臭さを表すビッキー・クリープスがまたオヤジ殺し。最高の素材。
理想的な女の身体が仕事に必要なのであって、お前に惚れたわけじゃないんだよ、というプライドを保ちながら、いつの間にか、若い女がオヤジに惚れてくれる。とことん男に都合がよい。
最初のうちこそ日本の漫画やライトノベルのような設定とストーリー展開だったが、そこは欧米人、エゴとエゴのぶつかり合いに突入する。最後の落とし所は賛否分かれると思うが、さて？
