終盤の食卓シーンからラストにかけて、私の脳内に何回も「？」が。了承済みってことでいいのね?! クラシカルで繊細な素敵な映画と思いきや、貴族の遊びじゃないけど何か変態的領域のラストだ。一瞬、代理ミュンヒハウゼン症候群を思い出した。（でも別に彼女は他人から注目を浴びたいんじゃないから違うけど…）そうでもしないと愛情を確認できないとは…。
個人的にはレイノウルズの様な神経質な芸術家肌の人には凄く惹かれる。そのヒトを招いたせいで自分のバイオリズムが狂おうが、そんな女を選んだ貴方に読みが甘いなと同情する。けど、レイノウルズは未知の世界の前に立って目覚めることが出来そうだ、っていう入り口で終わってるからヒロインは悪女ではないだろう。
一度自分の世界をぶち壊されたあと、映画のあとの後日談として彼の作品作りとか質はどうなったのか気になるところ。ヒロインが売れてる美人女優だったら嫉妬したけど、すっぴんのユマサーマンみたいな（あくまでも想像）こざっぱりした役者の佇まいが、時代の質感とかを引き立ててた。
