ファントム・スレッドの作品情報・感想・評価

ファントム・スレッド2017年製作の映画)

Phantom Thread

上映日:2018年05月26日

製作国:

上映時間:130分

3.8

あらすじ

「ファントム・スレッド」に投稿された感想・評価

このレビューはネタバレを含みます

出てくるすべての衣装デザインが美しく幻想的。一方で描かれる恋愛感情は非常に現実的で対比として映る。相手を独り占めしたいという気持ちは普遍的なので、一夏の恋みたいな邦画よりよっぽどリアリティがあったし感情移入できた。
gdbsdta

gdbsdtaの感想・評価

3.3
立ち振る舞いや歩き方、繊細な顔の表情、スーツの着こなしや家でのガウン姿、白髪頭で若くはないが艶のある魅力的なカリスマ仕立て屋を、最期の作品に選び演じきったダニエルが素晴らしかったです。
まともでは無いが、こんなかたちもあるんだなという独特の愛情をみました。ただ少し怖かったかな。
taka

takaの感想・評価

3.8
美しかった。ただそれだけで満足できる映画体験だった。
うーむ...なんとも形容し難く、評価しにくい作品。独特の美意識、優雅でクラシック、そして陰湿と。派手さがない分、大人向き。作り上げた世界観に押し切られる?と言えばいいのか。もっと歳重ねたら違った印象になるかもしれない...観た人の感想を楽しむことにします。
アルマは典型的な
「私と仕事どっちが大事なの?!」タイプ

こういう女が一番怖い。

世話焼きで 看病してる時が一番彼がベイビーになるからそれで満たされる女。

シリルに主導権を握られているのがすごく嫌で、彼が担当する他の女には執念を抱く。

彼はいつまでもマザーコンプレックスであり、それゆえの創作意欲であり、たとえ邪魔するのが姉であろうと彼女であろうと邪魔する奴は邪魔でしかない。

だがあることをきっかけに彼は気を少し改める。
それと反して彼女の朝ごはんは騒がしく上品ではない食べ方が戻り、彼の作品(高貴なドレス)を来て田舎の大晦日のダンスパーティに行ってしまう。
舞踏会のようなダンスではなく、
激しく踊る民族的なダンス、
人はぎゅうぎゅうで
その中に自分の作品を来た彼女がいる、
それを見て怒らないわけがない。

彼のアングルのカメラ目線であるわたし達は憤るに決まっている。
服は場所を選ぶべきで、
彼の生き方を尊重してわきまえて着るべきだと、それが作品を身にまとうべきなのである。

料理のシーンはヒヤヒヤする、怖すぎる。
緊張感が半端ない。

しっかり咀嚼し飲み込んだ後に
彼がにっこり笑顔で
Kiss me girl before I’m sick.
(倒れる前にキスしてくれ)
って言うところはクソびびった。
意味わからん。
尻に敷く側だった男が女に尻に敷かれる瞬間て感じ、意味わからん。
狂気に満ちてて意味わからん。

展開がいろいろ怖かった。
わたしが一番怖いのは
それがこの二人の中でしか理解し得なくて
周りには知られていないということ。

ただこの映画のいいところは
気品が常に漂っていて
服を扱う所作や生活の流れや風景が
とてつもなく美しい。

静かな絵画に誰かが落書きしたような、
そんなお話。
落書きしたらそれはその人の作品(モノ)になる。
そんな文がふさわしい映画かな。

彼は頑固でも仕立て屋ということは
愛でさえオーダーメイドできるということ。
きっとそれが彼に一番フィットしているということ。

典型的に良い映画ではなく、
否定が肯定になるそんな物語だから
評価されたのだろう。

特別好きにも
好きにもなれないけど
この表現は嫌いじゃない。
エイジ

エイジの感想・評価

4.0
びっくりするくらい良い映画だった。

PTAの作品では『ブギーナイツ』『マグノリア』『インヒアレント・ヴァイス』しか観てなかったが、その中では一番しっくりハマった感じがする。シンプルやった👌

それ以前は面白いと思っても、なんとなくしっくりこないって感じが残っていた。



『〇〇前にキスしてくれ』には痺れたな〜👍
まんまとやられてしまった感…(笑)

こんな愛の形もあるんやな。


美しく繊細で、強そうで壊れやすい。
それを綺麗に映像化していた。
王道的演出出来るやないかい!(笑)
tipsy806

tipsy806の感想・評価

4.3
鳴り止む事のない音楽と、オートクチュールの優美な衣装の数々。光と色合いでみせる映像美と、ダニエル・デイ=ルイスのたまらない表情に衰えない色気。ああもう、とにもかくにも美しいんだ。その中に潜む毒になんだかとても酔ってしまった。

美しいものには棘があり棘があるものは美しいということ?歪んだ愛が絶えず交差し男女の我儘や支配欲がねじれたかと思えば、それは共依存へと進む。
お互いが求めている愛の形とは違う角度で愛し合っているかのように見えるが、そんなこと関係なく二人は勝手に不幸になってまたしあわせになるんだね。なんて女だと思ったけど、これで2人がいいなら仕方ないよ。
ダニエル・デイ=ルイスよ、引退しないでおくれ、、、。
Yukiko

Yukikoの感想・評価

4.0
2018年12月17日
『ファントム・スレッド』 2017年製作
監督、ポール・トーマス・アンダーソン。
他の監督作品に『ゼア・ウイル・ビー・ブラッド』
『ザ・マスター』がある。

1950年代のロンドン。
仕立て屋レイノルズ・ウッドコック(ダニエル・ディ・
ルイス)は、行きつけのお店の若いウェイトレスの
アルマ(ヴィッキー・クリープス)と恋をする。
アルマはレイノルズの自宅に住むようになり、レイノルズの
店のモデルとして働く。
レイノルズはアルマを気に入っていながらも、自分の生活の
習慣を変えることはなかった。
頑な態度のレイノルズに対し、アルマはあることを企てる。


アルマ、こわぁ~~~!!
やさしい表情をしながらも、自分の目的の為ならそんなこと
もするアルマが、怖いです。
そういう女性だったのね。

レイノルズは仕事熱心で、自分の生活スタイルを変えたく
ない。
そういう点でアルマは煩わしい女性。
でも、気に入っている女性だ…そんな話とともに、
1950年代のファッション業界を描いた映画でもある。

ダニエル・デイ=ルイスはこの映画の役作りのため、1年間
ニューヨークの裁縫師のもとでドレス作りを勉強したとの
こと。
徹底した役作りで有名。
映画『リンカーン』の主役の方なのですね!
この『ファントム・スレッド』の映画の後、俳優業を引退。

映像はとてもきれいです。
清潔なきれいな部屋で女性たちが裁縫し、美しいドレスを
作り、美しく着飾った方達がお店に来訪し、出来上がった
ドレスを着て悦に入る。
なんだか、素敵な仕事師の話でもあります。

ファントム・スレッドの意味は、見せかけの糸、仮面の糸、
幻の糸…という意味らしい。
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