ファントム・スレッドの作品情報・感想・評価

ファントム・スレッド2017年製作の映画)

Phantom Thread

上映日:2018年05月26日

製作国:

上映時間:130分

3.8

あらすじ

「ファントム・スレッド」に投稿された感想・評価

このレビューはネタバレを含みます

オートクチュールのドレスは溜息が漏れるほど美しい。
完璧主義者の仕立て屋レイノルズと、どこか奔放さをもったミューズのアルマ。
破れ鍋に綴じ蓋のような二人のロマンス。
叩き上げ風の仕立屋レイノルズ・ウッドコック(ダニエル・デイ=ルイス)は、イギリスのファッション界における重要な存在であった。そんなレイノルズが若いウェイトレスのアルマ(ヴィッキー・クリープス)と出会って、デートする。レイノルズはややマザコン風であり独身。
レイノルズとアルマがいい感じの関係になったように見えて、レイノルズはアルマを自宅に迎え入れるのだが、そのあたりから、規則正しい厳格さを保っていたレイノルズの日常生活が変化していき、二人それぞれの思いが変わった展開を見せる映画。

ダニエル・デイ=ルイスは、こうした貫録ある存在を演じたら流石である。
また、ウェイトレスからレイノルズの伴侶的な存在になる女優ヴィッキー・クリープスも、なかなか魅力的。

なかなか品のある映画であり、仕立屋の物語だけあって、ファッションが綺麗。さすがアカデミー賞を衣装部門で獲っただけある。
ハルカ

ハルカの感想・評価

4.2
アカデミー賞の衣装デザイン賞に輝いただけあって、オートクチュールのドレスが華やかで綺麗。

レイノルズとアルマが出会ってミューズになるまでは想像した通りの純愛だが、後半にかけて怪しい愛憎劇になっていくのに目が離せなかった。最後の食事のシーンは流石に恐怖を感じた。ラストは衝撃すぎて共感するのは難しかったが、これが2人の究極の愛の形なのだと思った。

題名の「ファントム・スレッド」は幻の糸を意味し、ヴィクトリア朝時代に王侯貴族の服づくりをしていたお針子たちが、あまりに長時間の労働を強いられたため、仕事が終わっても見えない糸を縫い続けたということに由来するのだそう。
bonsoon

bonsoonの感想・評価

4.3
えげつないものを観てしまった……
うっとりする。
朝は静かにってゆう気持ちに同感。

アンダーソン最後ちょっとダレるのが難点。
HidekiAndo

HidekiAndoの感想・評価

3.7
ロンドンで姉のシリルと共にオートクチュールの仕立て屋『ハウス・オブ・ウッドコック』を営むレイノルズ(ダニエル・デイ=ルイス)は、別荘近くのカフェで働くアルマ(ヴィッキー・クリープス)と出会う。
アルマは自分の身体にコンプレックスを持っていたが、レイノルズにその『トルソーとしての身体』を賛辞される事で、彼に惹かれていく。
アルマがそれをアピールすればするほど、レイノルズの心は離れていく....。

なるほどー。
劇場で鑑賞出来ずに、DVDで。
まずひたすら、出てくる服、建物、部屋、車、街並み等々の景色が美しいです。
光も計算しつくされているんだろうなぁ、と感じます。
一方車に乗る際の表現は、スピード感があったりと、映画の内容以外でも、楽しめる作品です。
そして、ダニエル・デイ=ルイスの、デザイナーとしての身のこなし、流石です。プライベートでの靴職人の動きも、活かされてるのでは😏?

我がライフスタイルを貫くレイノルズに対し、アルマは『待つだけ』の自分に不満を覚え、ある手段に出るんですが、それがなかなか陰湿かつオールドスクールで良いです😏。
なんですが、それによる二人の歪んだ関係性が、もー少しドロっと描かれてたら、とも感じました。
でも、今作に関しては『美しい映像』の方が、監督のプライオリティは高かったんでしょうね。
他のPTA作品のような『難解さ』はないので、映像美を充分楽しめる作品でした。
ウサミ

ウサミの感想・評価

3.6
「ザ・マスター」以来のポールトーマスアンダーソン作品
監督だけでなく、脚本も務めている本作、やはり奥深くかなり独特の世界観だった

凄く繊細な映像で、細やかな仕草や、それに伴う微かな音などで、静かな映画ながらグイグイと画面に惹きつけられてしまう

そして静かな映像とともに、ジワジワと映画は姿を変えていき、狂気的な愛の形を少しずつ浮き彫りにして行く…


とにかく画面から目が離せなくなる
映画の終着点はあまりにも僕の理解が及ばないものだけれど、「これこそが究極の愛の形」だとなぜか納得してしまうような、高い芸術性を持つ映画だった


ポールトーマスアンダーソン…
美しい映画だったけれど、僕にはまだまだ早すぎたかも

このレビューはネタバレを含みます

美しい、微笑ましいからの怖さへの急転直下。ただ、感情のぶれとは無関係に画面は常に美しい。
見ている時は、受け入れた彼の心情が理解できなかったけど、寝る前にぼんやり考えてみると。
二人共、飾った愛や第三者に見られる愛に違和感を感じていて、ただただむき出しの愛だけを感じていたかったのか。でも、そうするには仕事を愛しすぎていて、仕事を愛する相手のことを愛していて。
いつも被ってる分厚い皮を剥いでしまう十分な理由を見つけた瞬間の、受け入れた瞬間の、共犯になった瞬間の、恐ろしく軽やかな空気が忘れられない。
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