Netflix登録記念第2弾として視聴。
評価低めだけどグリロさん主演だし……と観てみたけど、うーん……。グリロさん主演じゃなかったらかなり辛かったかもしれません。（あくまでも個人的に）
説明的な描写を極度に省いてるので、グリロさんの名前さえわからない。乗ってる車も、BMWで黒だけど、トランクはなぜかアホみたいに赤い、しかわからない。
仕事として乗せた男二人が銀行強盗しに行くので、逃走を助ける走り屋だとわかるけど、今度は途中で元締めらしき男から電話が入ってその強盗連中を置き去りにして金だけ持ち帰れと命令が入る……と、ミステリアスな導入で最初はワクワク。
車の中と周囲の一部しか映さない、狭い視野と対称的に「エリア外」から立て続けにかかってくる謎の男からの電話に翻弄されるグリロさ……ホイールマン。
ヤバい仕事が更にヤバさを増している間に、13歳の娘が年上の若造と隠れて深夜デートしようとしたり、それを叱って止めれば二人っきりで自宅で映画見るとか言いだすせいで、ホイールマンは今にも胃に穴が空きそうな感じで、そういう意味でハラハラしました。
あからさまなバイクの尾行をドライビングテクで事故らせて撒いたものの、仕事をくれた男を拉致して聞き出すと、手配人であるそいつがホイールマンを裏切ってこんな目に遭ってるのがわかって……と、一応、主人公どうなるの？娘の貞操大丈夫？？とかで引っ張ってくれるのですが、種明かしがちょっと小さい……。わざわざ銀行強盗して、ホイールマンや手配師巻き込んで奪い合うのがこんな小額でいいの？とか思ってしまう。（多分その前にジョンウィックで数百万ドル単位の暗殺話を観てるせい）
車詳しくないからかもしれませんが、途中から乗り換えるホイールマン本人の愛車がポルシェで、前科者でお金ないからヤバい逃し屋稼業してるのに、それでもポルシェ持ってんのかよ⁉︎ってなってしまいました。
娘に運転させるときにシートの位置とハンドルの調整までしてたのがお父さんほんとに娘大事なんだなとわかって微笑ましいですが。
ラストシーン、明かりで煌々としている店を暗い車の中からじっと見つめるホイールマンが安心した顔ながらもどこか淋しげで、そこはグリロさんファンとしては拝めてよかったです。
