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ドント・ウォーリーのyakkoのレビュー・感想・評価

ドント・ウォーリー(2018年製作の映画)
3.7
filmarks試写会にて

元々はロビン・ウィリアムスが映画化を熱望していた作品。彼亡き後に監督が脚本を練り直し、ホアキン主演で完成しました。

実在の風刺漫画家ジョン・キャラハンの半生を描いた物語。
酒浸りの日々を送っていた彼はパーティーで意気投合した男の車に乗り事故に遭い、胸から下が麻痺し車椅子と介護人がいないと何もできないという生活に陥ってしまう。
苦しみの中彼はどのようにして再起したのか…ガス・ヴァン・サントらしい温かさが伝わってくるヒューマンドラマ。

正直あまり期待していなかったのですが、尻上がりに良さが増していきました。
感情の起伏ももちろんあるけれど、大げさではなく淡々としていたところがかえって良かった。

こんな言い方をしたらあれだけど、彼は事故に遭わなければ変われなかっただろう。
だから事故に遭って良かったねなんてことは決して言うつもりはないが、自分を取り巻く状況(事故のことは関係なく)や自分を受け入れるということができて生まれてからずっと手に入れられなかった内面の穏やかさを取り戻すことができたのは幸せだと思う。
だってそれって凄く難しいことだと思うから。

依存症の会のリーダーをジョナ・ヒルが演じていたことに全く気づかず😖
エンドロールで驚いた!痩せたのは知っていたけど暫く彼の作品を観ていなかったから…。
静かなキャラを演じる彼は好きですね。

そしてherでも共演したルーニー・マーラがヒロインに。反則的な美しさです!
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