柏エシディシ

ドント・ウォーリーの柏エシディシのレビュー・感想・評価

ドント・ウォーリー(2018年製作の映画)
4.0
今年ベスト!とか、気合いを入れて推すのはなんか違う気がするのだけれど、多分これからも何度も観たくなるだろう佳作。

監督ガスヴァンサントで主演ホアキン・フェニックス(誘う女以来なのか!意外だ)だし、 「グッドウィル〜」のロビン・ウィリアムズの念願の企画であったり、リヴァー・フェニックスの面影がどうしたってチラついたり、ポートランドの情景がそうさせるんだろうし…ガスヴァンサント作品に通底する仄かな死の匂いと、時間をジグザグに進む「そっち側のガスヴァンサント作品」にもなっていたり……

観る側も、散らかった物語に振り回される様に、あちらこちらに思考や感情を引っ張られながら観てしまいます。
思えば、もう今生では会うことが出来なくなってしまった近しい人を偲ぶ時って、こんな心の動き方をする様な気がします。

ガスヴァンサントのパーソナルな側面が強烈に作品に刻みつけられ、それが結果、観る人全員にも、大切な誰かへの想いを起こさせる普遍的なテーマにも繋がっていて…素敵ですわ。
原題が、劇中でも登場するジョンのブラックジョークなんだけれど、「心配するな。そんなに遠くには行けないよ」って、なんだか、優しい言葉の様にも思えてきます。

キャスト陣が総じて良いので褒め始めたらキリがないけれど。
ちょっと成金カルト的な危うさと繊細さを体現するジョナ・ヒルが抜けているかな。

しっかし、ウド・キアー、キム・ゴードンにゴシップのベス・ディットーがいる断酒会って、圧がすごいw自分だったら、正直に心情を吐露する自信がないw