“Don't worry. One day,we will find out the meaning of forgiveness.”
実在した車椅子の風刺漫画家ジョンキャラハンの自伝的ドラマ映画。
泥酔状態による自動車事故により、下半身付随、重度の障害者となった彼の魂の再生の物語が回顧録形式で紡がれていく。
酒やドラッグに溺れた人々がセラピーやセミナーに通って更生していくドラマはそこまで珍しくはないのだけれど、
本作はこのジョンキャラハンの生き様の濃さ、さらにはまるでロビンウィリアムズが乗り移ったかのようなホアキンフェニックスの演技が素晴らしい。
本作がガスヴァンサント監督と故人ロビンウィリアムズがずっと温めてきた企画というのが宣伝句になっているが、本当にそのエッセンスの色濃さを感じる。
ジョンキャラバンの瞳にホアキンフェニックスの力強さとロビンウィリアムズの優しさが同居していた。
ルーニーマーラも程よく女神してくれてた笑
forgiveはforとgiveの結合形。許すことは即ち他人に何かを与えることでもある。
そんな構図を体現したようなクライマックスに涙が止まらなかった。
昨日今日が冴えなくても、明日も新しく生きていこうと思えるステキな映画でした。