ひでG

ドント・ウォーリーのひでGのレビュー・感想・評価

ドント・ウォーリー(2018年製作の映画)
3.7
更生したジョーカー

交通事故により胸から下が麻痺して車椅子生活を余儀なくされた風刺画作家ジョン・キャラハンの更生までを描く物語。

あの最も敬愛するロビン・ウイリアムズがずっと映画化したかった企画を、「グッドウィルハンティング」のガス・バン・サント監督が映画化。

主役のキャラハンをあのホアキン・フェニックスが演じる。

ホアキンが演じるだけで、もう相当のクオリティーが保たれるというか、逆に期待値も上がる。

重大な障害を持った人が周りの支えと本人の強靭な精神力と努力で、更生していく物語は、よくTVドラマとしても扱われる素材。

でも、そこは名作を数多く作ってきた監督さんと絶好調ホアキン。そー簡単なお涙頂戴作にはしていない。

まず、○4時間ドラマとかなり違うところ

事故する前から主人公の生活が崩壊していたこと。
そう!ジョンはアル中だったのです。
身体の機能を失う大事故も「あんなこと、やってりゃ、仕方ないわ〜」と思えるほどの酷さ。

車椅子になってからも彼は酒をやめられない。アル中&わがままな障害者&母を、世を恨むうじうじした奴なのである。

そんな彼だが、取り柄は自分でも公言してるように「行動的」「社交的」なところ。

彼は、断酒の会に参加して、その主催者であるドニーと仲良くなっていく。

本作はジョンの再生と共に、ドニーをはじめ断酒会の面々の再生のドラマにもなっているところも本作の特徴である。

またジョン・キャラハンの周りの人たちも決して良い人だけでない。
特にキャラハンのロン毛介護人がお気に入り。淡々と文句もおべんちゃらも言わず仕事をしていくキャラいいね〜

だけど、本作が4.0名作に届かなかったのは、
ちょっといろんなことを盛り過ぎ感はあるからかな。

キャラハンの再生ドラマ、自分を捨てた母への思い、断酒会の告白、、

いくつかのテーマや時制の並行展開など、とても上手なんだけど、やや、おおもとのキャラハンのドラマや彼が描く風刺画自体の魅力が薄くなってしまった気もします。

ホアキンはさすがです。最後の柔らかい表情が特に印象的。やはり、1本一人で引っ張れる役者さんですね。

ルーニー・マーラは可愛い!